洗濯タグの表に製造国が見当たらなくても、切られているとは限りません。裏面に印字されている個体があり、表だけ撮ると判定できずに「要注意」で終わります。撮る前の確認点をまとめました。
表に無いから欠品、ではない
洗濯タグを見て「製造国がどこにも書いていない」と感じることがあります。多くの場合、これはタグの裏面に印字されているだけです。ブランドを問わず起こります。
実際に鑑定のご依頼でもありました。表面を撮って送っていただいたのですが製造国が写っておらず、判定できないまま「要注意」の結果になりました。あとから確認したところ、同じタグの裏に「MADE IN JAPAN」と印刷されていたそうです。
洗濯タグは何枚も重ねて縫い付けられていることが多く、めくらないと下の面が見えません。表だけを撮って「無い」と判断してしまうのは、いちばん起きやすい取りこぼしです。
「MADE IN 〜」以外の書き方もある
英語で書かれているとは限りません。同じタグの中に複数の言語が並んでいることがあり、日本語で「日本製」、フランス語やスペイン語で書かれた行だけが製造国を示している場合もあります。
英語表記を探して見つからなくても、それは製造国が書かれていない証拠にはなりません。タグに印字されている行を一通り読んでから判断してください。
- 1MADE IN JAPAN / 日本製 — どちらも同じ意味
- 2FABRIQUÉ EN 〜(フランス語)/ HECHO EN 〜(スペイン語)— 同じ行に並んでいることがある
- 3国名だけが単独で印字されているタイプもある
なぜ製造国が判定で重要なのか
誤解されやすいのですが、製造国そのものに「本物の国」「偽物の国」があるわけではありません。 正規品は多くの国で生産されており、タイ製もインドネシア製もベトナム製も、それぞれ正規品として普通に存在します。「タイ製だから偽物」という話ではありません。
判定で見ているのは表記どうしが食い違っていないかです。首元のタグと洗濯タグで違う国が書かれている、あるいはそのモデルの年代には存在しない生産国になっている——こうした矛盾が材料になります。
そのため、製造国が1か所も読み取れないと、この観点そのものが判定できなくなります。項目が判定不能になると全体のスコアに上限が掛かり、実際には正規品でも「要注意」で止まってしまいます。
表記が1か所しかない個体もある
近年は首元タグと洗濯タグが一体化していて、製造国の表記が1か所しかない個体もあります。この場合、突き合わせる相手がいないので「2か所で食い違っている」という見方はできません。
1か所しか無いこと自体は正常です。表記が1つしか見つからないからといって、切り取られたと考える必要はありません。
写真を撮るときの確認点
撮影の前に、次の3つだけ確認してください。ここが揃っていれば、製造国の項目は判定できます。
- 1洗濯タグを全部めくる。重なった下の面と、タグの裏面まで見る
- 2製造国の行が写るように撮る。文字がつぶれない距離で、ピントを合わせる
- 3首元タグにも国名が入っていることがある。こちらも同じように撮る
それでも見つからないときは
本当にタグが切られている、あるいは擦れて読めなくなっている個体もあります。中古では珍しくありません。
その場合は依頼画面で「現物に無い(切れている・剥がれて読めない)」と申告してください。申告した部位は判定の分母から外れるので、写真が無いことを理由に不一致として減点されることはありません。ただし判定できる材料が減るぶん、結果のスコアには上限が掛かります。
あわせて読みたい
参考・出典
本記事は公開情報に基づく一般的な解説であり、特定の商品の真贋を保証するものではありません。掲載写真は説明用の仮画像です。
